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ライブ・イン・イタリー |
80年代の大仰なロックが何故か流行していたときに、いきなり大評判となり、ルー・リードそのものが一気に復活してきた大傑作ライブ盤。ジャケットに見られるようにヨーロッパではスタジアム級での動員できるアーティストであったのだが、本国アメリカや日本ではそういうこともなく、すっかり地味な印象になっていた。確かこのアルバムに関しては口コミで内容がいいよ、と言う事で適度その噂が広がり輸入盤屋さんがプッシュし始めたところ隠れた大ヒット盤となり、その後その売上に驚いた日本のレコード会社があわてて日本盤をだしたという経緯があります。当時ニューウェイブが流行しその中で新にでてくるアーティスト達にヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファンが多く注目されていたという事実があることを見逃していた日本のレコード会社の失策がここにある。と言う話しはさておき、内容ですが、シンプルな4人のギター中心のバンドのライブです。ただ演奏力はとてつもなく高くがっちりとした骨太な音をバンド全体で出しています。メンバーは結構有名な人たちです。ギターは本人とロバート・クゥイン(残念ながら故人、リチャード・ヘルとの共演が有名)ベースはフェルナンド・サンダース(元ジェフ・ベック・グループ)ドラムスはフレッド・マー(スクリティ・ポリッティ)という連中です。曲はこの当時のルーの作品からとソロの初期の曲そしてヴェルベット・アンダーグラウンドの曲がバランスよく並び時代の流れをまったく感じさせない彼の歌というものを強く感じさせます。このライブの白眉はアナログでは2枚目、CDで10曲目から11曲目のヴェルベット時代の曲の演奏です。SISTER RAYの彼の意のままに動き息づくこのバンドの凄さがある。ほとんどノンエフェクトに近い(当然必要最小限はあると思うが)状態で凄まじい混沌を表現している。彼の歌の普遍性Hがこういったことからも見て取れるすばらしいライブです。
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曲目 |
1..SWEET JANE
2.I'M WAITING FOR MY MAN
3.MARTIAL LAW
4.SATELLITE OF LOVE
5.KILL YOUR SONS
6.BETRAYED
7.SALLY CAN'T DANCE
8.WAVES OF FEAR
9.AVWRAGE GUY
10.WHITE LIGHT / WHITE HEAT
11.MEDLEY
(A) SOME KINDA LOVE
(B) SISITER
RAY
12.WALK ON THE WILD SIDE
13.HEROIN
14.ROCK AND ROLL
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